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今朝も、5時過ぎに主人は出ていって。
いつだってスマホを携帯してヒマさえあればいじっている、その主人が、やっぱり何やらスマホをいじりながら出社していく様子を見て、

あらあら誰と連絡とるのかしら。

とか。

彼女と早めに落ち合ってラブっちゃったりするのかしら。

とか。


考えなくてもいいことをバカみたいに考えて、ささくれ立っていたのだけど。




そういえばと思い出して、主人のほつれているズボンを出した。
娘のもあったなあと、ついでに。

針と糸を出して、ちくちくちくちく、縫い合わせる。
裁縫は決して得意ではないけど、1針1針思いを込めて、時間をかけて、直していく。


その時間が、なんだかとても幸せだった。
いつも働いている主人に感謝をしながら、大切に、縫った。


こうして、こうやって、主人のズボンを直している。
仕上げには丁寧にアイロンをかけて、できばえに自分で満足して。


幸せなことだなあと、しみじみ思ったのです。
なんてありがたい。
あたりまえのようで、たぶん求めようと思ったら手に入れるのはひどく難しい、
日常の幸福。




主人を愛しているかと聞かれたら、やっぱり答えに困ってしまうけど。
この時間を愛していて、娘を愛していて、家族を愛している。


いつもありがとう。
生まれ変わったみたいなぴかぴかのズボンに、主人は気づくだろうか。
喜んでくれるといいな。