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2014年05月

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発覚してから、そのときはなんだかなし崩しに、はっきりとした謝罪や話し合いもなく、このまま続けていこうという形に、なりました。

私はすっかり被害者の気持ちで、たくさん泣いて、主人を責めました。
体重がぐんと落ちて、やせ細って、吐いてばかりいました。


そんなころ、私の身体に病気が見つかります。
手術のため、入院する必要があると。

術前説明に主人と行きましたが、主人はケータイを触ってばかり。
先生の前でも欠伸を隠そうともせず、ひどくつまらなそう。

きっと、私が死んじゃった方が都合が良いんだろうと思いました。
子どもはもうすぐ2歳、絶対に死にたくはないけど、きっと主人にとっては、私が死んじゃった方がいいんだろうなと。


いまでもはっきり覚えています。
入院の前日、私はもう寝ている主人の横顔に、キスをしました。

寝ていると思っていた主人は、飛び起きました。

「そういうのが、もう……っ」

怒りに満ちた顔をしていました。
頬に少し触れただけのキスでしたが、嫌で嫌でたまらない、そういいたいのがわかりました。

「もう、離婚しよう」

そういわれました。

「もうダメだ。離婚しよう。俺が不倫をしたけど、これからもずっと責めるだろ。いわれるたびに嫌な気持ちになる。耐えられない。もうダメだと思う」



明日、入院で、手術。
そんな日に、そんなことを言われて。
一睡もできずに、朝まで泣きました。
終わったんだと思いました。
覚悟を決めなくてはいけない。
すがっていてはいけない。

同時に、なにかがスッと冷めました。

好きってなんだっけ。
愛してるってなんだったっけ。

幸せってどういうのだっけ。
私はいま幸せ?



 

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過去に遡って、少しずつ、書いていきたいと思います。


結婚後、主人は毎日とても忙しく、出張もありましたが、浮気を疑ったことはありませんでした。 

朝は六時前に出て行きます。
帰りは深夜。

私は妊娠後、仕事をやめ、出産、子育て。
初めてのことだらけで、不安だらけでした。
日々働いてくれる主人に感謝していましたが、なかなか一緒にいられない時間は寂しくもありました。

主人は、仕事とは別に、友人から誘われ、飲みに行くこともあります。
土日に、私たちを置いて、遊びに行くこともあります。

まだ私たちのまわりは誰も結婚しておらず、二十代半ばでは遊びたい盛りだったのでしょう。
いまなら納得もできますが、当時の私には、辛かった。
私だけ何もかも奪われたようなやるせなさを感じるときもありました。

でも、主人を愛していたし、生まれた子供はとてもかわいかった。
幸せでした。



私はあまり身体が丈夫ではありません。
熱を出して倒れるようなことがたびたびありました。
幸い、どちらの実家も近く、主人抜きで義実家のお世話になったり、実家の両親に頼ったりしていました。

すっかり高熱が続き、家事ができなくなり、一度、実家に二日間泊まったことがあります。
突然のことだったので、主人の食事など用意出来るはずもなく、困っているかな、怒っているかな。
もしかして、心配してくれてるかな。
そんなことを思いましたが、今日明日は実家に泊まるよというメールに対する返信は、とてもそっけないものでした。
あとから聞きましたが、このとき主人は、自分の不倫がバレたのではないかと思ったのだそうです。


それからほどなくして、子供が1歳のとき、写真を撮ろうと主人のカメラを触ったら、知らない女性の写真が出てきました。

仲良くデートしているのでしょう。
女性の、怒った顔、笑った顔、色々な表情が、色々な場所で写っています。
主人の同僚の、独身の女性でした。


証拠を集めようとか、慰謝料をとろうとか、ゆくゆくは離婚とか、当時の私はまったくの無知で、なにも考えず、その日の晩に問い詰めました。


ときどきデートをしているのだと、認めました。
でも身体の関係はないといわれたときに、なにをいっているのだろうこの人は、と思いました。
そんなことを信じるとでも思っているのでしょうか。
そうか、ならいいよね、となるとでも思ったのでしょうか。

子供じゃあるまいし。そんなことをいわれてもどうしようもないのに。
そもそもそんなことを問題にしていないのに。
問題は、あなたの心がもうここにない、それを知ってしまったことなのに。


彼女は、私の見知った人でした。
主人にとっては誤算でしょうが、名前も、連絡先もわかりました。

とにかく相手に連絡をするという私に、主人はよくわからないいいわけを始めました。


実は浮気はこれが初めてではない。
結婚前から何度も何度もしている。
写真のこいつとは浅いつきあいで、彼女は家庭を壊すつもりはないといっている。
本命というか、もっと昔からずっと関係のある女性は他にいる。
だからこいつに電話をするのは的外れだ。
子供が生まれてからは、さすがに身体の関係を持つのはやめた。
俺だっていい父親になろうとしていた。
俺は最低なやつだ。
でも頑張っていたんだ。


混乱しました。
でもこのときは、まだ好きでした。
泣いて泣いて、泣きながら、離婚したいのかと聞きました。
子供はどうするのかと。

そうだねと、主人は答えました。
離婚しようか。
子供も小さいし、するなら今のうちだよね。
僕は君にふさわしくないよ。


私は泣きました。
でも、まだ好きでした。
離婚したくありませんでした。
父親のことが大好きな子から、父親を奪いたくありませんでした。


多分、期待していたんだと思います。


ゴメンデキゴコロだったんだ。
リコンナンテシタクナイ。
アイシテルノハキミダケダヨ。


私はあまりにも馬鹿で、コドモでした。
 

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家族です。

私と、主人と、娘と。
幸せな、幸せな家庭です。



私は、幸せです。
誰に聞かれてもそう答えます。


かつて、覚悟を決めました。

主人の不倫がわかったとき、
主人のことが好きで好きでたまらなかった私は、決めました。

もう終わったんだ。
振られてしまった。
夫婦であるかもしれない。
けれど愛し愛される男女ではない。

終わってしまった。

だから、家族になろう。


そう、決めました。
妻になり、母になろうと決めました。
女であることをやめて、生きていこうと、決めました。


それから、主人を名前で呼ぶことはなくなりました。
お父さん、と呼ぶようになりました。

期待することをやめました。
なにかを願うことをやめました。 


わたしは、幸せです。
娘も、もちろん主人も、そうであればいいと思います。

 

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小学生の娘を育てています。
関東在住の主婦です。


このブログでは、

かつて夫が不倫をしたこと、
かつての自分、
いまの自分の心境、 

等々を、思いつくままに綴っていこうと思います。 


自分の気持ちを整理したい、どこかに書き留めておきたい。
それだけです。 


ネガティブな気持ちもポジティブな気持ちも、ありのままを書いていきます。
離婚だ! 慰謝料だ! といった要素はありません。
あくまで、家族であり続けたいと思っています。 


前提として、私は家族を家族として愛しています。
壊してしまいたいと思っていません。

でも、ふと涙が出ます。
何年も前に終わったことなのに、たぶんこれからもずっと、終わらないのだと思います。

もしかしたら、どこか病んでいるのかもしれません。
鬱々とした気持ちを書き留めることで、私の中のなにかが変わるかも知れません。
だから、とにかく書いていこうと思います。


なんらかのアクションを期待される方は、閲覧をご遠慮ください。
誹謗中傷も、それに対して反応することもご遠慮いただきたいです。 

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